
「ボタニカルアート」ってご存知ですか?
植物や花の精密な描写に芸術的要素を加えたアートのこと。
写真技術がなかった頃は、観察に基づいて正確に描いた絵画を、記録資料にしていました。やがてそれが美しいデザインに発展し、最新トレンド柄として注目度が急上昇しています。
このボタニカルアートの要素、実は姫路の伝統工芸でも見られるんです。
それが、平成5年から兵庫県の伝統工芸品に認定されている「姫革細工」。
元々、姫路特産の「白なめし革」に華やかな装飾を施した革製品は、明治時代から流行。煙草入れや草履、文庫カバーなどの日用品が多くの人に愛用されていました。上質な牛革を手揉みして革のシワを出し、表面に模様を型押しします。さらにひとつひとつ筆で絵付けした後、色落ちしないように表面を加工するのです。
この伝統的な技術に自由なデザインを加えたものを「姫革細工」として確立。
植物や蝶のモチーフ、あるいは精緻な文様が、鮮やかな色で描かれているのが可愛いですね。
和柄のみでなく洋風のデザインも豊富で、財布やカバンなど様々な商品を展開中。レトロとモダンが融合した味わいのある風合いが魅力です。使えば使うほど、白さの中に艶が浮き出て自分色に変化していきます。
このアーティスティックな「姫革細工」が、なんと三重県のミュージアムショップに登場!
「ボタニカルアート」の展示企画に合わせ、花や植物をモチーフにした工芸品を期間限定で販売します。
展示企画では、イギリス王立植物園の貴重なコレクションや、自然や植物のモチーフで世界的に有名なデザイナー、ウィリアム・モリスらの工芸品など150点を観ることができます。
また、様々な草花を自然に溶け込ませたイングリッシュ・ガーデンの資料も。
アートやガーデニングだけでなく、ファブリックやインテリアデザイン好き、イギリス好きな方にもおすすめ。草花の華麗なデザインと彩りを存分に堪能できることうけあいです。
期間中、開催場所「パラミタミュージアム」のショップでは、企画に合わせて草花をモチーフにした工芸品を多数販売。
そこに花や蝶をあしらった「姫革細工」のカバンやペンケースなどが並びます!
秋の行楽に、ぜひ足を運んでみては。
■期間:9月5日(土)~10月25日(日)
■場所:パラミタミュージアム 三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
■展示企画内容:「ボタニカルアートとイングリッシュガーデン」
■URL:http://www.paramitamuseum.com/schedule/schedule.html