西播磨地区の乾麺について

 

おなじみの「揖保乃糸」、実はたつの市をはじめとする兵庫県西播磨地区で作られています。

 

古くから西播磨地区では、このそうめんの他、うどん、ひやむぎ、そば、ひらめん等の乾麺が作られていました。1418年の書物には、この西播磨地区でそうめんが作られていたという記録が残っています。戦国時代幕開けのきっかけとなった応仁の乱が1467年ですから、戦国時代より前から、約600年に渡ってそうめんが作られていることになります。

 

 

 

播州麺の歴史

 

明治時代中期からは効率的に作るために、これまでの手延べ製法に加え、機械製麺法も導入されました。その結果、量産化や品質の均一化、低コスト化を実現し、全国的に名を轟かすに至ったのです。

 

もちろん、ここまで有名になったのは、そのような効率化だけが要因ではありません。

 

というのも、兵庫県や岡山県では、粘性の強い小麦が栽培されていました。粘性の強い小麦は、麺にすると強いコシと甘みを生み、製麺に適しています。また、瀬戸内海沿岸地方では、良質な塩も作られていました。角の取れた上品な塩味と甘みを持つ瀬戸内産の塩は、まさに製麺に最適です。それだけでなく、瀬戸内地方は年間を通して温暖・低湿であり、麺を乾燥させるのに適しています。揖保川をはじめとする河川からは良質な水を採ることができ、そのような良質な水はこね水に用いられていました。

 

揖保川の水

 

このように、良質な小麦、塩、水、気候に恵まれた奇跡的な条件の下で作られた乾麺は、まさに最高品質です。高品質の製品を、効率的に生産した「播州麺」は、またたく間に全国へと名を馳せていきました。

 

今ではこの西播磨地区は、誰もが知っている「揖保乃糸」を中心に、全国最大規模の麺生産地となっています。

 

機械製麺と手延べ麺

 

現在西播磨地区で作られている乾麺は、「機械製麺」と「手延べ麺」の2種類あります。有名な「揖保乃糸」は手延べ製麺です。

 

もちろん、機械製麺の方が効率的に作ることができます。手延べ麺と比べ、その手間には圧倒的な差があります。

 

しかし、なんといっても手延べ製麺のウリはその品質です。熟練の職人が、手で生地をこね、足踏みをし、形を整え・・・・・・と、途方もない手間をかけて皆様の手にお届けしています。それだけの手間をかけることで、麺の内部では、コシを作り出す「グルテン」が、甘みと旨みの基となる「でんぷん」を包み込むような形状になります。その結果、コシと甘みの強い麺が出来上がるのです。これは、手延べ製麺でしか作れません。

 

手延べ素麺

 

また、実は「揖保乃糸」は1つメーカーが作っているのではなく、揖保川中流域のたつの市を中心とした西播磨地域の複数の製麺業者の組合である「兵庫県手延素麺協同組合」が製造しています。この「兵庫県手延素麺協同組合」は、元は手延べ製麺と機械製麺の混同を防ぐために、手延べ製麺業者だけで作られた組合です。1935年に組織されました。

 

最近では、揖保乃糸に限らず、手延べ麺の需要が伸びています。その品質に注目が集まっているのです。

 

しかし、手延べ麺を作るには手間と技術が必要です。売れるから、と言ってすぐに生産量を増やすことはできません。

 

その意味でも、手延べ麺は価値ある麺と言えるでしょう。

 

播州麺の種類

 

西播磨地区では、そうめん以外にも、うどんやひやむぎ、日本そばなども作られています。

 

全国で生産されている手延べ麺の44%は兵庫県内で作られており、トップシェアを誇っています。

 

しかし、そうめんだけに限らず、「乾麺」全体の生産量は兵庫県が1位なのです。うどんで有名な香川県や、小麦生産で有名な北海道よりも上位です。

 

「ひやむぎ」だけに焦点を当てても、兵庫県は全国4位の生産量を誇っています。日本そばでも3位です。

西播磨地区のそうめんももちろんおいしいですが、それ以外の乾麺もおいしいのです。西播磨地区の小麦や水、塩、気候などはそうめんだけでなく、麺類すべてに適しているのです。ぜひ、そうめん以外の播州麺も味わってみて下さい。

 

 

播州麺の振興

 

このように、乾麺は西播磨地区の名産品です。この名産品をさらに全国に広め、多くの人にそのおいしさを知ってもらう為にイベントが行われています。

 

例えば、西播磨地区にある製麺メーカーが加盟する「兵庫県乾麺協同組合」が「そうめん乾麺祭り」を企画しています。そうめん流しや早食い大会などのイベントが行われ、まずはそうめんや乾麺を食べてもう為の努力がされています。

 

さらに、揖保乃糸を作る兵庫県手延素麺協同組合では、「揖保乃糸資料館そうめんの里」をオープンしました。手延べそうめんの歴史や、工程、そうめん料理の提供など、そうめんの広報活動を行っています。

 

このように、西播磨地区では、乾麺は単なる「名産品」ではなく、「町おこし」の起爆剤として活用されています。西播磨地域が官民一体となって作っている上質な乾麺を、ぜひ召し上がってみて下さい。

 

7月7日は「乾麺デー」です。七夕の夜には、涼しげなそうめんやひやむぎを食べ、初夏の夜風を浴びながら、夏の到来を実感するのも良いのではないでしょうか。

 

 

2016播州のめんまつり

6/10,11日には姫路地場産センターで「2016播州のめんまつり」が開催されます。

日時:6月10日(金)、11日(土) 10:00~17:00

場所:じばさんびる9F特設会場

 

播州地方の豊かな自然と穏やかな気候・風土が育んだ播州の各種麺(手延べそうめん、乾麺など)の製麺各社による展示・試食・販売を行います。また、今年もみかしほ学園 日本調理製菓専門学校の生徒による「乾麺レシピコンテスト」が行われます。

ぜひご来場ください。

予選会の様子は姫路ケーブルTV「ぶらばん」で6月4日~ONAIR

 

月~土曜日 10:00~10:45 17:00~17:45 22:00~22:45

日曜日 10:00~10:45 17:00~17:45 20:00~20:45

 

 

予選会の様子はこちら  
じばさんセンター
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